イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「俺は唯十と同じグループの武東 麻飛って言います！同じく18です！」
ひょこっと私の視界に入ってきてそう言ったのは、入野唯十くんの隣に立つ彼。
清潔感のある短髪がよく似合っていて、人懐っこい笑顔にドキンと心臓が鳴る。
嘘でしょ。
これは夢なのですか。
「……」
「angel lampってアイドルグループ知ってるかな？俺たちそれなんだけど」
「……」
知っています。
とてもよーく知っています。
それなのに。
どうしよう。
声が出ない。
あまりの衝撃で。
目を見開いてふたりのことを凝視することしか。
おかしいもん。こんなこと。
今までずっと画面越しや紙面越しでしか見ていなかった人たちが。
目の前に。
「あれ？固まっちゃってるじゃん。もしかして、唯十たちのこと知らないんじゃないの？今時珍しいーね」
そう言ったのは、武東 麻飛くんの隣に立っていた大人の人。
その人を見て、さらに固まってしまう。
どうしよう、もう頭の中、爆発寸前だよ。
「あ、俺は役者の渕野 曜です。18です」
「ハハッ！曜くん、18は流石に無理だって」
「うるせぇ麻飛。去年朝ドラで18やったばっかだわ」
「あれ、そーだっけ」
「今年28でぇす」
「……」
「あら、やっぱり固まっちゃってるよ」
……知っています。
去年バリバリに家族でハマって見ていた朝ドラに出ていた渕野曜さん。
そして……。
