イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「ファンだって言ってくれてる純恋ちゃんに対してこんな話をするのもどうかと思うんだけど。一時期、自分を応援してくれてる人への不信感みたいなのがどうしても拭えない時期があって」
いつも目を合わせて話してくれる唯十くんが今は私から目を逸らしたままなので、それが相当、しんどい時期だったんだとわかる。
そして、きっとその原因は……。
「シェアハウスに押しかけて来たファンの方が原因、ですか?」
恐る恐るそう聞けば、唯十くんが目を開いてこちらを見た。
「なんで……純恋ちゃんがそれ……」
「すみません。曜さんから聞きました」
「そっか……曜くん、純恋ちゃんにあの話ししたんだ」
「あ、その、私が落ち込んでいたのを励ますために、話さざるを得なかったと言いますか……曜さんは悪くなくてっ」
勝手に話を聞いたことを申し訳なく思って謝ると、
唯十くんに「どうして純恋ちゃんは落ち込んでいたの?」と聞かれたので、曜さんに話したように、相良くんに言われたことを唯十くんにも話した。