イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

「雫久、そんなこと言ったの。ごめんね」

全部を聞いた唯十くんが謝るので、ブンブン首を横に振る。

「謝らないでください!今思うと、相良くんは唯十くんを守るためにそう言ったんだなって。だから、いち唯十ファンとしてもありがたいというか!」

初めの相良くんは私への警戒心も強くて、愛想のないちょっと性格に難ありな人なのかと思っていたけれど、

あれは相良くんなりにシェアハウスを守ろうとしていただけなんだって今ならわかるから。

友達思いの優しい人。
そう思うと、また好きが溢れてしまう。

「うん。そうだね。……純恋ちゃんのそういう純粋に物事考えられるところにすごく救われる」

「純……粋……」

自分ではあまり良くわからない。
褒められて、いるの、かな?

「純恋ちゃんが、うちに来て幼なじみとのことを話して泣いた日があったでしょ?」

「あ、はい……その節は本当に……」

醜態を晒してしまって申し訳ないと頭を下げようとしたら、唯十くんが笑いながら首を横に振る。
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