イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「彼女っていうのは、つまり……」
「恋人になるってこと」
「え、な、ななななんで!?」
唯十くんの衝撃的発言にのけぞってしまう。
いくら冗談でも、言っていいことと悪いことがあるよ、唯十くん……。
「さっき話した通りだよ。純恋ちゃんは俺にとって特別な存在だから。これからは一番近くで俺のことを見ててほしいって思う」
「な、そんなっ」
あまりにもまっすぐな瞳で言うから、冗談じゃないのかもしれない、と思う。
「純恋ちゃん、俺のこと好きだって言ってくれていたよね?」
「っ、それは……」
唯十くんのことは大好きだ。
でもそれはアイドルとして。
恋愛感情なんて……。
「俺も、純恋ちゃんのことが好き。ほら、俺たち今、両想いだよ」
推しと『両想い』そんな世界線があっていいのだろうか。
ありえない。
でも、ギュッと握られた手は温かくて、唯十くんの温もりを感じる。
現実に、起こっているんだ。