イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「なんでずっと相良なの。俺は純恋って呼んでるのに」
「……っ、だって、なんか、恥ずかしくて」
「今、名前呼ぶより絶対恥ずかしいことしてるのに。よく言う」
「……うっ」
イ、イジワルだ。
「呼んで。そしたら疲れ吹き飛ぶ。お願い」
なんて、子犬みたいな潤んだ瞳で言うんだからズルすぎる。
こんな甘えた彼を見れるのは、私だけがいいから。
「……雫久」
「うん。なに」
「好き」
「……俺も純恋が好き」
何度も彼に呼ばれるたびに、好きが積もって。
これからももっと触れて触れられたいって思うから。
「……もっとして」
全部溢れて手を伸ばしてそう言って彼の頬に触れれば。
「言われなくても、そのつもり」
またふたりの影が重なった。
雫久のせいで、私の恋の音は今日も奏でていて、愛おしくて仕方ない。
優しくて甘くて、そんな真昼の話し。
───END───