イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

───ガチャ

何か言い返してやろうとした瞬間、玄関の方からドアが開く音がして。

バタバタと慌てた足音がどんどんこちらに近づいて来た。

「純恋ちゃんの様子は?!」

額に汗を浮かべた宗介さんが焦った様子でリビングをキョロキョロと見渡している。

「ん。今起きたばかりだけど、もしかしたらさっき頭打ったのかも。変なこと言うから。それとも頭悪いのって元々……」

「ちょ、」

私のことを見ながらそう言う相良雫久に、またイラッとする。

もっと言葉をオブラートに包めないのかね。

「え、嘘。純恋ちゃん、頭打った?どこか痛い?どうしよう。今から病院……」

「だ、大丈夫です!頭打ってないですし痛くないですし、元気です!」

「いや大丈夫じゃないだろ。これは夢だって騒ぐんだから」

と相良雫久の冷たい声が横からそう言う。
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