イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「勝手にごめんね。でもこのタイミングは絶対、純恋ちゃんをここに呼ぶべきなんだって思ったよ。料理人はちょうど探していたわけだし、純恋ちゃんの手料理なら……」
「気持ちは、ありがたいですけど……」
このシェアハウスのメンバーにあまりにも圧倒されてしまって、ここで普段通り料理が作れる自信がない。
そもそもあのangel lampだよ?
今、日本の若者で、いや老若男女問わず、知らない人はいないと思う。
私だって彼らの笑顔に、曲に、たくさん救われているファンの一人だ。
町中、どこもかしこも彼らの広告ばかりだし、彼らの曲が流れている。
そんな大スターの彼らが日頃から食べてるものだってさぞかし……。
それに、目の前の相良雫久だって、絶対私のことをよく思っていない。
夢なら納得できたけど、これが現実となると、彼の態度はあまりよろしくないと思う。
いくらかっこよくて歌えるからって。
言葉に少しトゲがあるから苦手だ。
「……ここの皆さんのお口に合う料理を作れる自信だってないです」
「純恋ちゃん。絶対、大丈夫!キミの料理には自信を持っていえる。美味しい。凝ったものを作って欲しいわけじゃないよ。純恋ちゃんが作る家庭的なあったかいご飯がいいんだ」
「……宗介さん、」