イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「宗介さんが、大丈夫って言うんなら大丈夫なんだろ」
「えっ……」
黙って私たちのやりとりを見ていた相良雫久が突然、口を開いた。
「宗介さんのことはみんな一番信頼してる。この人の言葉を信じてきて、俺たちは今この世界で仕事できているんだから。そんな宗介さんが大丈夫って言うんだ、なにを怖がっているのか全然わからない」
「……雫久、お前いつからそんなに良いこと言うように……」
宗介さんが涙ぐみながらそう言う。
「あーもー、だから、そこらへんの心配はしないで今日はもう帰って休め。最終的にどうするのかはあんたが決めることだろ……目、覚めたんだし、俺は部屋戻るから」
「あっ、」
振り返って部屋に戻ろうとした彼の背中にとっさに声をかけると、
相良雫久がわずかに顔をこちらに向けた。
「……あっ、あり、がとう、」
「は?俺はなんもしてないから」
彼はこちらに顔を見せないままぶっきらぼうにそういうと、
テクテクと自分の部屋へと戻っていった。