イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡



「改めまして!今日から本格的にうちで働いてくれることになった、丸山純恋ちゃんです!」

「えっと、丸山純恋です。よ、よろしく、お願いします」

あの日から一週間。
ついに夏休みに入って。

私は今、ライドリアームのシェアハウスにやってきて二度目の自己紹介をしている。

「デジャヴなんだけど」

「す、すみません……」

ボソッと相良雫久にそうツッコまれて慌てて謝る。

この間は優しいのかもって思ったんだけどな。

やっぱりちょっと怖いかも。

「はい、拍手〜〜!」

その場の空気にそぐわない軽快な声で、宗介さんがひとり、パチパチと手を叩いている。

「そんなに何度も自己紹介されなくても、あんな風に目の前で倒れたら忘れたくても忘れないから」

「は、はあ……」

「ごめんね、純恋ちゃん。今日は雫久以外のみんなは外だから。夕食の時間にはみんな揃うと思うけど」

「あ、そう、なんですか……」

唯十くんたち仕事か……。
いや、そりゃそうだよね。
大スターなんだから。

また相良雫久とふたりきり、か。
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