イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

「ていうかなんで鍵閉めないんだよ」

「あ……」

「ったく……」

おうちでは閉めないから、すっかり忘れていた。

「1時間過ぎてるし、さすがに出てるかと」

「……す、すみません」

そうだ。
考え事しててうっかりいつもの感覚で入ってしまっていた。

いかんいかん。

ここはライドリアームに所属する大物芸能人たちの住むシェアハウスなんだから。

完全に私が悪い。
でも、男の子に下着姿を見られたのなんて初めてで。

穴があったら入りたい。恥ずかしさで倒れてしまいそう。

翔にだって、幼稚園の頃ぐらいにしか見られてないと思うのに。

会って間もない、しかも大スターに見られてしまうなんて。

もう、お嫁にいけない。

「はぁ……」とため息をついてうなだれるけど、相良くんがお風呂の順番を待っているというこの状況。

さすがに落ち込んでダラダラ着替えてられなくて。

急いでパジャマに手を伸ばすと、

「ゆっくりでいいから」

ドア越しからそんな声がしたかと思えば、
< 62 / 250 >

この作品をシェア

pagetop