一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています


あの後、真由と夕食を食べ、お風呂に入り日課の本を読み、二人でキャキャ言いながらベッドにもぐりこんだ。
隣で小さな寝息が聞こえてきて、私は小さく息を吐くと、真由の頭を撫でながらジッと天井を見つめた。

4年ぶりに見たあの人。
もう過去の話でかなり曖昧になっていたあの人の顔だったが、ひとめ見ただけですぐに分かった。

一気にあの夜のことを思い出しそうになり、慌てて自分のなかでその記憶を封じ込めた。
そんな自分に嫌気がさす。
< 15 / 299 >

この作品をシェア

pagetop