一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
しかし、真夜中に電話が鳴った。
海外との仕事とのトラブルで、どうしても俺は戻らなくては行けなかった。
アヤを起こそうとも思ったが、幸せそうに眠る彼女にそれはできず、走り書きのメモと、確かに今思えばどうかしているだろう、財布の中のありったけの金を置いてその場から帰った。
今まで付き合った女はみんなプレゼントをすれば喜ぶし、それだけが俺の価値のような気がしていた。
金を置くことがどういうことになるかなど、これっぽちも思っていなかったし、感謝の気持ちだった。
こういう所が俺のずれていたところだと、あの後気づいたがもう遅い。
あんなに彼女も楽しそうにしてくれた。きっと次もある。
そう信じていた。