一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
そのまま、すぐに海外へとトラブル処理に行くことになった俺は、海外で1カ月ずっと連絡を待っていた。
しかし、スマホが音を立てることはなかった。
かなり容姿は派手で、服装も遊び慣れているようだった彼女。
帰国してからも連絡はなく、一夜限りの割り切った関係だったのかといつしか連絡を待つことをやめた。
しかし、いろいろな女からアプローチをされるも、どうしても本気にもなれず、アヤとの会話や一緒にいるときの心地の良い空気を不意に思い出す。
顔ももうはっきりと思い出すことはできなかったが、なぜか俺の中ではきれいで美化された思い出となっていた。
それ以来、俺は仕事だけに集中してきた。
初めて咲綾が秘書として来た日、もちろんあの時の彼女だとは思わなかったが、俺に対する明らかに興味のない態度から、仕事に集中できそうだとしばらく仕事をお願いすることにした。