一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
豊富な知識、完ぺきな仕事。
そして、見事なまでの気遣い。
仕事のし易さは言うまでもなく、俺の言いたいことを言わなくても察知して見事に対応する。
それななのに、時々見せる明らかな拒絶。
初めはそんな彼女に少しだけ興味を持った。
しかし、あの日以来自分から興味を持ったのは咲綾が初めてで、よりによって子持ちの人妻に……と自分自身をあざ笑うような気持だった。
そんな中、目の前で倒れた時、初めて咲綾がシングルマザーで旦那と離婚していることを知る。
一生懸命二人で生きている咲綾に自分でも驚く感情が沸き上がる。
二人を守りたい。
それから、自分の気持ちを確かめる為にも、かなり強引に咲綾との距離を縮めた。
突然に家に押しかけ出かけた日も、咲綾は少し躊躇しつつも受け入れてくれた。
仕事とは違う可愛らしさや、優しさ、思いやりに俺は急速に惹かれていった。
不謹慎だが、ストーカーにさえ感謝をしたぐらいだった。
咲綾の娘である真由ちゃんも、本当にかわいく、愛せると思った。