一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
冷房の効いた、気持ちの良い玄関へと足を踏み入れると、亜里沙ちゃんが走って来るのがわかった。

「亜里沙ちゃん!」
真由は嬉しそうに手をふると、後ろから礼華さんも現れた。

「いらっしゃい」
「おじゃまします」
挨拶をしている私を他所に、真翔さんと、真由は勝手知ったようで中へと行ってしまう。

そんな二人に苦笑しつつ、出迎えてくれた礼華さんに紙袋を私は渡した。
「礼華さん、これ、今日はみんなで食べましょう」
私は来るときに真翔さんと買ったケーキを礼華さんに渡す。

「わあ、ありがとう。ここのケーキ美味しいのよね」
「お世話になりっぱなしなのに、こんなので申し訳ないですけど」
そう言った私に、紙袋を見ながら礼華さんは柔らかく微笑む。

「そんなの気にしないで。うちはいつでも咲綾ちゃんも、真由ちゃんも大歓迎段だから。さあ、早入って。もうすぐ悠人さんも帰って来るから」

その後、美味しい礼華さんの食事をごちそうになり、リビングで遊ぶ4人を礼華さんとみていた。
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