一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「いや、これは勝手な俺達の想像なんだが、蓮人さんは鏡花が好きだったんじゃないかと思う。そして蓮人さんは鏡花が真翔に好意をもってると信じていた」
そこまで言った悠人さんに、真翔さんは首を振った。
「それだってあくまで俺たちの想像だろ? それに子供の頃の話だ」
呆れたように言葉を発した真翔さんに、悠人さんも頷いた。
「もちろん、昔の話だ。今はもう大人だし蓮人さんに女が切れたところもみたこともない。でも、なぜか真翔のことを好きな女の子にちょっかいを出すんだよな。あの人」
「まあ、それは。なんだんだよあの人」
それに対しては真翔さんも否定することなく、苦虫を潰したような顔をした。