一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
あれから、あっという間に1カ月がたった。
専務とは仕事以外の話はほとんどすることはなかったように思う。

その理由として、専務はとてつもなく忙しい。
今も大きな案件を抱えていて、私はついていくのがやっとだ。

昔のように女遊びや、派手な生活をしているのかと思っていたが、ほとんど仕事しかしていないように思う。
そんなことを知りたくもなかったし、真面目になんてなって欲しくなかった。

それが今の私の本音だ。

週の初めの月曜日。私は一心不乱に自分の机でデーターをまとめていた。

「松永さん、もう時間」

いつの間にかこちらの部屋に来ていた専務の声に私はハッとして時計を見た。
私の最初の条件を知ってか、いつも17時半になると帰るように促してくれる。
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