一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「やばい、こんな時間」
急に思い出したように真翔さんは腕時計を見ると、私の手を取る。

「鏡花のことはとりあえず置いておいて、デートに行かないと。仕事片付く?」
真翔さんの言葉に、少しだけ鏡花さんが気になりつつも、私は急いで仕事を片付けることにした。

そして仕事が終わるともう隠す必要もないからと、真翔さんと一緒に会社を出た。

「今日はデートだから歩かないか?」

いつもは真由のお迎えもあることから、佐々木さんにお願いしたり、真翔さんの運転だったりと車ばかりだ。

新鮮な気持ちで、会社のエントランスを出ると真翔さんが私の手を取る。。
身体も重ねて、ましてや子供までいるのに、これだけのことで私の胸はドキドキと煩い。
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