一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

「なんか緊張します」
素直に言った私に、真翔さんはギュッと自分の指を私の指にからめる。

「俺も」
その言葉に私はジっと真翔さんを見つめた。
「本当に?」
「本当だよ」
そんな会話をしながら、好きな雑貨屋さんやショップ見て回る。
仕事終わりの短い時間だが、こんな小さなことが幸せで、嬉しくて私はキュッと真翔さんの手を握った。

「食事は俺が決めていい?」
大概、私に聞いてくれる真翔さんにしては珍しいな、そんなことを思うも、もちろん依存はなく私はうなづいた。

「どこのお店ですか?」
歩きながらキョロキョロとたくさんある飲食店を見ていると、真翔さんは迷うことなく高層ビルへと向かう。
「BCスクエアの中で食べるんですか?」
BCスクエアは高層階には高級ホテルがあり、下の階にはたくさんのレストランやBARなどが入っている。
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