一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
運ばれてくる料理はどれも素晴らしく、何もかもが美しくて、美味しくてそして、そして何より真翔さんの気遣いが嬉しくて幸せな時間だった。
食後のデザートはイチゴのムースや、生クリームのケーキ、チョコレート、マカロン、いろいろな種類が少しずつ可愛らしく盛り付けてあり、そこのは「HAPPY BIRTHDAY 咲綾」のプレートが添えられていた。
そのデザートと一緒に、スタッフの方が真っ赤なバラの花束を持ってきてくれ、それを真翔さんが受け取る。
「お誕生日おめでとう」
バラの花束など貰ったことない私は、すこし照れながら真翔さんから受け取ると、バラの香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
「こんな素敵な誕生日初めて。ありがとうございます」
そっとバラの向こうの真翔さんに視線を向けると、真翔さんは嬉しそうに微笑んでくれた。