一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「順番がいろいろ前後したけど、プロポーズはきちんとしたかった。そしてこれからは結婚式も誕生日も家族で祝っていこう
私はコクコクと何度も言葉にならず頷いた。
「ありがとうございます」
なんとかお礼を言うと、私は真翔さんに笑顔を向けた。
「大好きだよ」
「私も大好きです」
一夜から始まった私たちは、ずっとこれかは一緒だ。私はそう思いながら、真翔さんを見つめた。
「さあ、俺達のお姫様を迎えに行こうか」
「はい」
食事を終え、幸せな気持ちのまま私は真翔さんと手をつなぐ。
ホテルには佐々木さんが待機していて、真翔さんの完璧なまでの演出に驚いた。
車の後部座席でそのまま真翔さんと手をつないだまま、キラキラと光る東京の夜景を見た。
きっと真由は遊び疲れてもう眠っているだろう。
そんな真由のかわいい寝顔を思い出して、笑顔が零れ落ちる。