一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
悔しくなって、ジッと真翔さんを見つめると真翔さんの首に手を回す。
「私だって今からでも……いいですよ?」
それを合図に真翔さんは私の手を引き、自分の部屋へと入るといきなりキスを落とす。
「真翔さん、ちょっと待って……」
息苦しいほどのキスに、立っていられなくなる私を、真翔さんは支えるように抱きしめる。
そんな甘い空気を邪魔するように、真翔さんのポケットから電子音が聞こえた。
シャツのボタンを外していた真翔さんの胸元からそれが床へと落ちる。
「なんだよ……」
珍しく苛立った様子で真翔さんはスマホを拾うと、目を丸くした。
「どうしました?」
真翔さんは小さく息を吐くと、そのメッセージを私に見せる。