一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
式中あまり食べられなかったため、ルームサービスで食事をしている途中で俺は我慢できずに、咲綾を抱き上げてベッドへと連れて行った。
そこでさっきのセリフになったわけだ。
シャワーの音が聞こえてくると、俺はベッドから起き上がり服を脱ぎ捨てる。
いつも真由もいるし、恥ずかしがって一緒に入ってくれない咲綾だが、このスイートルームの大きな浴槽だ。
一緒に入らないなんてことは考えられない。
ガチャリと扉を開けると、シャワーを浴びていた咲綾が驚いたように振り返る。
「真翔さん! 待ってって言った……」
語尾が消え入る様に言うと、咲綾の耳が真っ赤に染まる。
そんな咲綾も可愛くて、そっと咲綾の背後に立ち俺もシャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら、俯く咲綾の頬を掬い顔を上げると優しくキスをすると、特に抵抗することなくそのキスを受けれてくれる。
これ以上キスをしていると、歯止めが利かなくなる気がして後ろ髪をひかれる思いで、俺は咲綾と浴槽へと身体を沈めた。
「幸せになろうな」
ギュッと後ろから抱きしめて背中にキスを落とすと、咲綾のきれいなうなじがピンクに染まる。
「うん。今でも幸せだよ」
呟くように言った咲綾がかわいくて、我慢できずに俺は咲綾の顎を掬い上げると唇を奪う。
そのまま、咲綾を朝まで抱きつぶしてしまい、咲綾に謝ることになるのは明日の朝の話。