一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
その夜、真由の寝顔を見ながら、そっと頭を撫でる。
本当に真由はかわいい。
初めて寝返りをうった日、立った日、1歳の誕生日。
すべてが愛しい思い出だ。
それをあの人は知らない。
知りたかった?
昔ではなく、今私が知る専務の笑顔や優しさを思い出す。
でも……。
まだ、本当のあの人はわからない。
たった1カ月見ただけじゃ、本心はわからない。
本当はひどい人かもしれない。
そう思うと、私は真由に微笑みかけるとそっとベッドを出た。