一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

「ありがとうございます……」
どうしてこんなただのシングルマザーにこんなに良くしてくれるのだろう?
そんなことを思いつつも、呟くようにお礼を言った私に専務は「行こう」と声を掛けた。

「咲綾ちゃん、病み上がりなんだから男の人たちに任せてゆっくりするのよ。真翔くんわかってるわよね?」
礼華さんのその言葉に、専務は「わかってますよ」そう苦笑しながら歩いて行く。

大きな窓を開けると、リビングからは全体が見えなかったが、広いテラスが広がっており、テーブルやチェアが置いてあった。

その向こうには一般の家にあるとは思えないほど、大きな滑り台やブランコのついた遊具や、その下には砂場が見えた。

そしてそこに座り込んで、なにかをやっている副社長と二人の女の子の姿が見えた。
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