一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「土日ゆっくりしたお陰でもうすっかり大丈夫です」
「礼華にも会ったのよね?」
真壁さんは思い出したように言うと、私に視線を向けた。
「はい。とっても良くしていただきました」
「そう、礼華もいろいろ昔は苦労してるから、相談にのってもらうといいわよ」
「え?」
その言葉の意味が解らずキョトンとした。
「え? あれ? お付き合い……してるんじゃないの?」
会社の近くということもあり、真壁さんは周りを気にするように声を上げた。
「え? まさか」
驚いていった私に、真壁さんはポカンとした表情をした。
「そうなの? てっきりそうだと。変な勘違いしてごめんね」