セレナーデ ～智之

麻有子は　きれい好きな働き者で　

部屋はいつも　きちんと整理されていた。


狭い部屋で　智之が不自由しないように　

いつも気を配って　生活を整えてくれる。
　

麻有子だって　仕事があるのに。


楽しそうに　鼻歌混じりに。


そんな麻有子の姿は　智之を　より豊かな気持ちにする。



智之も　麻有子の為に　できることを探す。
　

部屋で　夕食を食べた時は　一緒に食器を片付けたり。


智之のために　アイロン掛けをする麻有子を

智之は　コーヒーを淹れて　労った。



いつも　楽しそうな麻有子が

智之にとって　生きがいになっていく。