愛は惜しみなく与う⑤
抗争の日は決まったけど

果たしてそれが、ほんまに不正無しで行われるかは怪しい。


「私もこれは、参加した方がいいんですか?」

食器洗いをしながら志木が声をかけてきた。志木は烈火のメンバーちゃうやん!

それに


「あんた、手加減とか出来なさそうやしやめとき」


なんか志木はたまに、暗殺者みたいな動きするときあるからさ。
普通の喧嘩には向いてない


「志木の兄ちゃん強いのか?」

「そうですね、それなりには」

「杏とどっちが強い?」

「それは杏様ですね。馬鹿力といいますか。それに喧嘩のセンスもあるので」


褒められたんか貶されたんか分からへんけど!志木いわく、あたしは突拍子もない動きをするから、読めないって言ってた

ゆうたら本能タイプやから、考えて動く人からすると、やりにくい


泉はまたあたしは留守番しておけ!そう言うかと思ったけど、少し考えた後にあたしも参戦することを頷いた


やっぱりさ、危険はつきものやけど、チームってそれありきやろ。
あたしは楽しみやで、みんなと喧嘩できるんが。
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