愛は惜しみなく与う⑤
「たぎってきたぜ!!!!」


なんだかんだ朔も楽しそう。
慧は、闇討ちが気に食わなかったのか、潰すと笑ってる。

響も黒蛇と聞いたが、怖がらなくなった。


「皆さん、意気込んでますけど、明日とかそんなんじゃないんですよ?まだ少し先なので…今から張り切らないでください」


新は苦笑いをしている。
あたしらのテンションをみると、今からでも始まるんかってゆうテンションやからな。


あたしはすごい楽しみ


喧嘩楽しみって、理解してもらえへんけどさ。久しぶりに暴れたい


東堂帰ったからストレス溜まってんねん!
どこかで発散させないと、身体がうずうずする。


「新さん、少しいいですか?」

「はい、どうかしましたか?」


敬語コンビが話し出した。でも志木はチラッとあたしを見て、新と離れるようにリビングを出た

何や今の


「感じ悪いぞぉぉー!」


二人の背中に声をかける

志木はほんまに


教えてくれへんな


新幹線でみたあの文字が、目に焼き付いてる


やっぱり志木の言う通り、あたしは見ない方が良かったんかな
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