愛は惜しみなく与う⑤
気色悪いことしてくれるなぁ


「サトルの場所知ってる?」

「…言わなくてもすぐに会えますよ」

んー
なんかあんまり情報持ってなさそう?どうなんやろうか。


「俺はあなたを守ってた」


は?何をわけのわからんことを…


「スコーピオンには、水瀬みたいな奴がいます。独断で行動する奴が。サトルさんの思い通りのシナリオになるように…あなたを俺は見張り、そして、守ってた」


「家ばれてるのに、何もないからおかしい思ってたけど、そういうことね。あたしの家に来て何かをするのは、サトルのシナリオじゃないんやな?」


いつもあいつの掌で転がされてる気がする


「吐き気するわ。あんたらの目的は何?」

「……サトルさんは、ただあなたが欲しいだけです」

「それだけの理由で、今までたくさん事件起こして、あたしにも妹にも…手だしたんか?」


やばい、理性を保たな
ここでキレても意味ない


「妹か…鈴さんですね。あなたは本当に可哀想でそして、とても愛らしい」


男はニヤリと笑った
不快すぎてあたしは手を出した。無意識

追い討ちかけたのか男は気絶

くっそ
あたし何してんにゃ
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