愛は惜しみなく与う⑤
「毎日学校で教室に会いにきて、泉がいない時は、倉庫にまできて…毎日好きだ好きだって言う女の子だったよ」


す、すごいな
熱烈ファンやん
もはや、泉がいる場所を当てれるのはストーカーに近いな


「そういえば最近あの子来ないね」

「杏が烈火に入って、そーとー凹んでたって話なら聞いたけど」


ケタケタ笑う朔
笑ってええところなん?その子はほんまに泉のこと好きなんちゃうん?


「泉がここまで嫌がるのには訳があるんですよ」


クスクスと笑いが堪えられないのか新は言う。そんな新に、言ったら殺すと圧をかける泉

なんや

気になるやん?


「言ったら泉に殺されるらしいので言えません」


「ちょ、そこまでゆうてそれは無いわ!気になるやん!めちゃみんな笑ってるやん!」


「お前ら今から笑ったやつ、殴んぞ」


泉の一声で、4人とも唇をキュッと結び、笑うのを辞めた


「なぁ、教えて?」

「この話は終わりだ」

「気になるままやと、喧嘩負けそう」

「じゃあ杏は留守番な」


くっそーー!少し可愛こぶってみたけど、こちらを見ずにあしらわれる
< 123 / 417 >

この作品をシェア

pagetop