愛は惜しみなく与う⑤
「言い忘れてた。課題終わってないやつは、黒蛇戦、外すからな」


ギクリと変な顔をしたのは朔

響は夏休みの初め、みんなで海斗さんの民宿に行く新幹線の中で、新とかに教えてもらってたもんな

やってたのは知ってる


朔は…ほんまにみてない



「なんか他に言いたいことあるやついるか?」

全員首を横に振る

それを見て泉は、明日から本格始動だ。そう言ってプチ会議は終わった


そして次は、このアホの処理や




「は?なんで一つもやってへんの!!」


朔の夏休みの課題を見て絶句
真っ白や。何も手つけてへん。むしろ鞄から、今初めて出しました感


泉も、やっぱりかと項垂れた


「色々あったからね、朔の課題に気にかけてる暇がなかったよ」


慧は白紙のプリント達を見て苦笑い。新は、バイトで勉強を教えてるから、ここでも教えるの嫌ですよ?と笑った



「てかさ?あの英語のプリントは?あれだけ忘れたら殺す!って先生ゆうてたやつ」


不良学校やからさ?先生もまぁ、ヤンキーみたいな先生もいるわけで。

英語の先生がまさにそれ
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