愛は惜しみなく与う⑤
夜の学校
「ふふ」
「…どうかしたか?」
「んーん?ありがと」
あたしがそう言うと、少し間を開けてから、ニコリと笑って、あぁ。そう一言泉は返事した
こう言う気遣いや優しさがくすぐったいけど、あたしは嬉しい
「どうする?コンビニ行って帰るか?」
「え?朔のプリントは?」
「面倒になった」
そんなことやろうとは思ったけど!!!!
でもさ?
「あたし、夜の学校行ったことないねん!行ってみたい!」
もう日は落ちて暗くなってきている。時刻は20時になる少し前
「夜の学校で暴れてそうだけどな」
「あたし?」
「ふ。じゃあ行くか。行ったことないなら、なんとか入れるようにしてやる」
窓ガラス割るとかやめてや?
まぁ泉はそんなことせんやろうけどさ。朔とかは割ってそう
まぁ、それを言うなら、あたしもやってそうな部類よな。
北蓮見のことや。
どっかからなら入れるやろ
烈火以外にも複数の不良グループ
ただ一年は、北蓮見のトップは烈火。学校内では揉め事は起こさないようになってる。
これは、あの、喧嘩祭り…学祭のおかげ