愛は惜しみなく与う⑤
バシャン
バケツの水を男の顔をに掛けること3回
ようやく気絶していた男が目を覚ましました。杏様、少しやりすぎです。
咳込む男は私を見て、驚いた顔をした
そらそうですね
杏様のことを追いかけまわしてるんです。私のことも知ってて当然だ
「気絶なんて、生温いことはしませんよ?知ってますよね」
ビショビショの男を上から見下す。
「私は杏様みたいに、慈悲も情けもないので。拷問でもなんでもできるんです」
だから
「あなたが知ってること全部、吐いて行きなさい」
もう時間もないんです。
今日は如月冬馬は来ていないようですが、如月冬馬とサトルが繋がっているとなれば、いつどのタイミングで杏様に接触してくるかわかったもんじゃありません
有利な状況をつくれるようにしないと、勝ち目はない
それに
杏様に告げれない真実もあるんです
「質問します。返答以外で口を開けば、指の爪でもなんでも、はいでいきます」