愛は惜しみなく与う⑤
『杏は…今どこで何してる』
「…関東の方へ引っ越して、高校へ通っています」
『あのガキの事は興味がなさすぎて調べてなかった。留学行ってることになってるのか』
雄作さんは鈴とは殆ど面識はありません。
むしろ、蘭様は鈴が東堂組と関わることを嫌がっていましたので。
そして幼い頃の杏様のことを知った雄作さんは、もちろん蘭様や鈴の事を良くは思っていなかった。
『じゃあ、行方不明なのは、妹か?』
「はい、本当はそうです。杏様は鈴が死んだと思っています。自分のせいで」
『死んだと思ってる?その言い方はなんだ』
私の憶測なんです。
情報もこれ以上でてこなくて、手詰まりで…なのにどんどん期限は迫ってくる。
私の憶測に、味方が欲しい。
1人では進めきれない
「私は、鈴が生きていると思います」
そういうと、ギロリと雄作さんに睨まれる。そらそうですよ。今更何言ってんだってなりますよね。
でも聞いてもらわなきゃいけません
「鈴が生きていれば、杏様を…この東堂から救えるかもしれないんです」
このときは
確信もなかったんで、私の希望もはいってましたね。
「…関東の方へ引っ越して、高校へ通っています」
『あのガキの事は興味がなさすぎて調べてなかった。留学行ってることになってるのか』
雄作さんは鈴とは殆ど面識はありません。
むしろ、蘭様は鈴が東堂組と関わることを嫌がっていましたので。
そして幼い頃の杏様のことを知った雄作さんは、もちろん蘭様や鈴の事を良くは思っていなかった。
『じゃあ、行方不明なのは、妹か?』
「はい、本当はそうです。杏様は鈴が死んだと思っています。自分のせいで」
『死んだと思ってる?その言い方はなんだ』
私の憶測なんです。
情報もこれ以上でてこなくて、手詰まりで…なのにどんどん期限は迫ってくる。
私の憶測に、味方が欲しい。
1人では進めきれない
「私は、鈴が生きていると思います」
そういうと、ギロリと雄作さんに睨まれる。そらそうですよ。今更何言ってんだってなりますよね。
でも聞いてもらわなきゃいけません
「鈴が生きていれば、杏様を…この東堂から救えるかもしれないんです」
このときは
確信もなかったんで、私の希望もはいってましたね。