愛は惜しみなく与う⑤
『いいか?済んだことは仕方ない。今から本気出せ。お前は東堂組にも、東堂財閥にも足を突っ込んでんだ。やれるすべての事をやれ。必要な資金や人手は、いくらでも出してやる』


「はい。ありがとうございます」


もう後には引けない。
すべて繋がりそうなんです。
無理矢理こじつけた証拠もあります。

もしかしたら、本当に東堂財閥は終わってしまうかもしれない。


でも、私が大事にするべきだったのは、杏様の気持ちじゃない。

杏様自信を大事にしなければいけなかった


誰よりも優しく

思いやりのある杏様を

人の痛みを知り、強く前を向く杏様を




『ところで、杏に男はできたのか』

「え?」


すごく一人で私は盛り上がっていたんですけど、突然なんですかね

目の前の雄作さんは


父親の顔をしていた


『また、男ばっかの中にいるんだろ?調べたぞ。烈火ってグループ。もう既に杏の噂も凄いことになってる』


流石は俺の娘
そう笑う雄作さん


『突然現れた、最強美少女』

「なんです?それは」

『ばか!杏の噂が書かれたスレッドだよ』
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