愛は惜しみなく与う⑤
きっとサトルは
鈴を利用して、杏様を壊すつもりだ。
2回目も…妹を使って
鈴がサトルと居る理由もわからないですし、正直鈴がどういう立場に置かれてるのかも、把握してない
でも
杏が…杏が壊れるのはもう
みたくないよ
「バラすタイミングもサトルさんが考えてるから、あんたらの口からは言うなよ」
そう言う男
言えるわけないじゃないですか
実は鈴は生きていて、いま、サトルと一緒にいるよ
そんなこと言えるわけない
伝わってはいけないんだ
ただこいつのおかげで、ようやく奴らの目的も、やり方も少し把握できた。
鈴をどうにかしなければ
杏様に伝わる前に。
「他に言い残すことは?」
「あんたが大事にしてるあの女の、壊れていく姿が、早く見たい」
男が言い終わった瞬間に、喉の急所を突く
息ができないのか、声が出ないのか、喉元に手を当てる男。
『東通路の女子トイレ不審な男発見。拘束手配してください』
もう、こいつは用済みです
私は早く、杏様のもとへ戻らねば
来た道を戻り会場を目指す
いい子にしててくださいよ…
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鈴を利用して、杏様を壊すつもりだ。
2回目も…妹を使って
鈴がサトルと居る理由もわからないですし、正直鈴がどういう立場に置かれてるのかも、把握してない
でも
杏が…杏が壊れるのはもう
みたくないよ
「バラすタイミングもサトルさんが考えてるから、あんたらの口からは言うなよ」
そう言う男
言えるわけないじゃないですか
実は鈴は生きていて、いま、サトルと一緒にいるよ
そんなこと言えるわけない
伝わってはいけないんだ
ただこいつのおかげで、ようやく奴らの目的も、やり方も少し把握できた。
鈴をどうにかしなければ
杏様に伝わる前に。
「他に言い残すことは?」
「あんたが大事にしてるあの女の、壊れていく姿が、早く見たい」
男が言い終わった瞬間に、喉の急所を突く
息ができないのか、声が出ないのか、喉元に手を当てる男。
『東通路の女子トイレ不審な男発見。拘束手配してください』
もう、こいつは用済みです
私は早く、杏様のもとへ戻らねば
来た道を戻り会場を目指す
いい子にしててくださいよ…
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