愛は惜しみなく与う⑤
「新しい身分証と戸籍とパスポート。用意してくれるなら、あなたに協力するわ」
でしょうね。
まぁ、軽く犯罪ですけど、それくらいなら、作れます。
「いいですよ。私の正体がわかってて頼んできてるんでしょう。早かったら1週間で発行できますよ」
スコーピオンに足を突っ込みすぎたと言ったこの人は、きっと私のことも詳しくは無いにしろ、把握してるでしょう
普通こんなお願い、しませんからね
「さすが東堂家ね」
「どこまで知ってるんですか?」
「んーーーそうね。話せば長くなるんだけど。」
そしてカエデさんが話し出した話を聞いて、気分が悪くなった。胸糞悪い話
「人の人生を狂わせるのを、何とも思ってない。関わっちゃダメよ、あんなの…」
身体をキュッと抱きしめて床に視線を落とした。その様子からあまり良く無いことがあったことは分かります
聞いた話はカエデさんの経験したもので、その中で1番ほしかった情報…
1番の収穫がありました
「鈴には、そこに行けば会えるんですね」
みつけましたよ。
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