愛は惜しみなく与う⑤
好きな人
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「き、緊張してきた。子供の参観日に初めて来たお母さんの気分」
「てめぇは参観日なんか行ったことねぇだろ!」
朔に後頭部をしばかれ我に帰る。
朔のツッコミスキルが、関西人並みになってきた。食い気味にツッコんでくる感じ、様になってきたわ
いや、そうちゃうねん
「だって、響の働いてる姿みるんやで?あたし泣きそう」
「だから響はおめぇの子供じゃねぇだろ!」
「ちょっと、2人とも!店の扉の前で立ち止まらないでよ。中に入ってやって」
慧に店に突っ込まれて、響のバイト先に足を踏み入れた。
何度も来てる店なのに緊張
いらっしゃいませと、いつもの店員さんの、明るい声
そして…
「あ!!みんな!来てくれたんだな!」
キッチンの方から、白いエプロンに身を包み、コックさんみたいな帽子をかぶった響が駆け寄ってきた
「に、におてる!」
「は?」
「に、似合ってる!!」
「びっくりした。何か臭いのかと思った」
臭ってるじゃない。似合ってる。コテコテの関西弁を使うと、たまに伝わらない
いや、似合ってるよ!響!
「き、緊張してきた。子供の参観日に初めて来たお母さんの気分」
「てめぇは参観日なんか行ったことねぇだろ!」
朔に後頭部をしばかれ我に帰る。
朔のツッコミスキルが、関西人並みになってきた。食い気味にツッコんでくる感じ、様になってきたわ
いや、そうちゃうねん
「だって、響の働いてる姿みるんやで?あたし泣きそう」
「だから響はおめぇの子供じゃねぇだろ!」
「ちょっと、2人とも!店の扉の前で立ち止まらないでよ。中に入ってやって」
慧に店に突っ込まれて、響のバイト先に足を踏み入れた。
何度も来てる店なのに緊張
いらっしゃいませと、いつもの店員さんの、明るい声
そして…
「あ!!みんな!来てくれたんだな!」
キッチンの方から、白いエプロンに身を包み、コックさんみたいな帽子をかぶった響が駆け寄ってきた
「に、におてる!」
「は?」
「に、似合ってる!!」
「びっくりした。何か臭いのかと思った」
臭ってるじゃない。似合ってる。コテコテの関西弁を使うと、たまに伝わらない
いや、似合ってるよ!響!