愛は惜しみなく与う⑤
ここ最近、皆んな色々用事があり、皆んなが揃うことは少なかった。

ちなみに志木は、家にきたりどっかいったりで、雄作さんから休暇をもらったというのに、バタバタしてた

だからこうやって揃うのは少し久しぶり



「花火やるか」

「うん!するする!」


この前泉が買ったといっていた手持ち花火。朔が追加で買って大量にあるみたいやし、やりたかってん!


もうすぐ夏休みもおわっちゃうからさ

みんなでこうやって遊べるのも、一つ一つ大事にしたいから



「おまたせしました」


料理を運んできてくれたのは、見たことのない男の人

響と同じように白のエプロンをつけている。


厳つい顔やな

背の高いその人は、片手に2皿もう片手に器用に2皿もち、4皿分運んできた


そして

じーーーっと見られる

え?なになに?うるさかった?




「ちょっと!安達さん!俺が持っていくって言ったじゃん」


大きな男の人の後ろからぴょんぴょんと響が走って来た。


「お前がチンタラピザ焼いてるからだろ」

「丸投げしたの安達さんでしょ?」
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