愛は惜しみなく与う⑤
おお

これが、響がゆうてた安達さんか!!!

響から、いかつい男の人が料理長やってきいていた。ほんまにいかつい顔


「ゆっくりしていきな」


ニコリと笑って安達さんはキッチンに戻っていった。
ほうほう。仲良さそうやん!!


「俺が仕込みからやったんだぞ?」


食べて食べてと目の前で響は飛び跳ねている。食べてと言われて、さっそく食べる。あたしの好きなお気に入りのパスタ


「おいしい!!!」


これは!安定においしい!響が作ってくれたって分かったから尚更おいしい!

いっぱい色々なことを教わってるんやな


「だろ?頑張ってんだ!昼終わったら帰るからな!」

「今日は花火やで?」

「まじ?楽しみ!俺まだやる事あるし戻るな!ゆっくり食べていって!」


笑顔で響はキッチンに走っていった。バイトの女の子を大きめに避けて…

でも、みんないい人そうでよかった。
きっと響のこと理解してくれてるんかな


「……ほんとだな。ちょっと気持ちわかるかも」


「ん?」



「響はずっと、俺のそばにいるんだと思ってた」


響の後ろ姿を目で追いながら泉は呟いた
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