愛は惜しみなく与う⑤
「散歩しよっか」


慧がそう言うから頷いてついていく
外に出てすぐに慧が大きな声を出す。


「あ!!ごめん。日焼け止めとか塗るよね??急に連れ出しちゃった」


準備する時間もなく連れ出してごめん。そう謝るが、あたしが日焼け止めとか塗ってると思うんか?


「大丈夫やで?いつも塗ってないし」

「え??塗ってないの??」


日焼け気にしない女の子いるんだ。そう笑われた。夏は焼けるもんじゃないんか?
冬になれば白くなるし…

さすが慧!って感じの気遣いやった

男の子でこういう女の子に対しての気遣いできる人って凄いと思う。


あたし女やのに全然自分のこと気遣えへんし。


「じゃあ日陰歩こうね」
優しく笑った慧とフラフラと歩く
夕方やけどまだ暑い

途中のコンビニでアイスを買ってくれた。半分こにできるアイス


そのコンビニでも慧は、いろいろな女の子に手を振られ、そして話しかけられていた


こうみると、烈火の中で1番女の子にモテる顔してるなぁって思う

愛想もいいしさ


でも、目が笑ってないから、慧もいろいろ大変やなぁって思ってる
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