愛は惜しみなく与う⑤
みんな警戒してたし、できるだけ1人で出歩かへんようにもしてる。
やけど
まさかこんな感じで、関係のない人が巻き込まれるとは思わへんかった
ただ必死に走り、慧の案内でその子の家に辿り着く
「桜さん…」
慧はある部屋の扉に手をかける
「待って。誰か中におる」
不穏な気配
中に入れば見覚えのある男2人
黒蛇か
「お、はやい!ギリギリじゃん、今あの女、岩見さんのところに連れて行ったところだ」
ニタニタ笑う男に慧は殴りかかった
この2人は前に倉庫襲撃の時にいた2人や。慧が殴りかかった男の方は、そう
馬鹿力やった男
慧の拳によろめいたがガードする
狭いアパートの部屋の中
4人でやり合うのはきついんちゃうか?
「よお、覚えてるか?」
「……」
隣の男が声をかけてくる。うん、みたことある顔してるよ。
「お前のせいで、1週間入院したんだ」
「あ、そう。軟弱な身体で可哀想」
雑魚相手に何したかなんて覚えてるわけないやん
やけど
まさかこんな感じで、関係のない人が巻き込まれるとは思わへんかった
ただ必死に走り、慧の案内でその子の家に辿り着く
「桜さん…」
慧はある部屋の扉に手をかける
「待って。誰か中におる」
不穏な気配
中に入れば見覚えのある男2人
黒蛇か
「お、はやい!ギリギリじゃん、今あの女、岩見さんのところに連れて行ったところだ」
ニタニタ笑う男に慧は殴りかかった
この2人は前に倉庫襲撃の時にいた2人や。慧が殴りかかった男の方は、そう
馬鹿力やった男
慧の拳によろめいたがガードする
狭いアパートの部屋の中
4人でやり合うのはきついんちゃうか?
「よお、覚えてるか?」
「……」
隣の男が声をかけてくる。うん、みたことある顔してるよ。
「お前のせいで、1週間入院したんだ」
「あ、そう。軟弱な身体で可哀想」
雑魚相手に何したかなんて覚えてるわけないやん