愛は惜しみなく与う⑤
桜さんの手を離して一気に間合いを詰める
あたしの動きに、岩見だけ反応したから、隣にいる男から。
踏み込んで男の顎にあたしの拳が入った時、視界に入った光景をみて、自然とあたしは舌打ちをしていた
扉をこえた先で
死角になっていた部屋の空間
そこにも沢山の黒蛇の男がいた
流石に…無理や
「あっぶね!やられるかと思った。ハハハ。流石にひとりじゃ勝てないって悟ったみたいだね」
一歩一歩あたしに近づく岩見
「大人しくしてたら手は出さないからさ?まだ、ね」
あたしの顔に触れた手を振り払う
トンと肩を押されて、また桜さんがいる方の部屋へ。
「もうすぐそこまで烈火が来てるから。それまで少し待っててよ」
そう言って再び扉が閉められた
「杏ちゃん…」
「ごめん。流石に相手できる人数じゃなかった」
1人なら怪我してでもって思ったけど。この人を傷つけるわけにはいかへん
「怪我してない?大丈夫?」
近づいてきてあたしの心配をしてくれる桜さんをみて、胸が痛んだ
あたしのせいか
巻き込んでしまってるな
あたしの動きに、岩見だけ反応したから、隣にいる男から。
踏み込んで男の顎にあたしの拳が入った時、視界に入った光景をみて、自然とあたしは舌打ちをしていた
扉をこえた先で
死角になっていた部屋の空間
そこにも沢山の黒蛇の男がいた
流石に…無理や
「あっぶね!やられるかと思った。ハハハ。流石にひとりじゃ勝てないって悟ったみたいだね」
一歩一歩あたしに近づく岩見
「大人しくしてたら手は出さないからさ?まだ、ね」
あたしの顔に触れた手を振り払う
トンと肩を押されて、また桜さんがいる方の部屋へ。
「もうすぐそこまで烈火が来てるから。それまで少し待っててよ」
そう言って再び扉が閉められた
「杏ちゃん…」
「ごめん。流石に相手できる人数じゃなかった」
1人なら怪我してでもって思ったけど。この人を傷つけるわけにはいかへん
「怪我してない?大丈夫?」
近づいてきてあたしの心配をしてくれる桜さんをみて、胸が痛んだ
あたしのせいか
巻き込んでしまってるな