愛は惜しみなく与う⑤
ハザマさんは後ろを振り返りキョロキョロした後に、入れよと呟き俺を部屋に入れた
懐かしい
特に変わってないこの部屋も、棚の上の写真たてには、綺麗な奥さんと可愛い子供の写真がある
「こんな時間に何しに来た?組長になにかあったのか?」
ハザマさんは、親父にも尽くしてくれた、大事な組員の1人。
親父の後を継ぐならこの人じゃないのかとまで思っていた
思ってたのに
「ハザマさんは…あの日、杏に…何を言ったんですか?」
あの日…
実家の片付けを手伝ってたあの日。
ゴトウに呼ばれて杏のところへ行ってみれば、様子がおかしかった。
その後杏は何かを話そうとしたけど…朔が拉致られたってなって、話をし損ねてた
親父がゴトウから聞いたと言い、あの時、ハザマと何かあったみたいだって教えてくれて…
最近連絡が取れなかったんだ
「お願いです。何か知ってるな…教えてください」
もう俺にできる事は少ない。それは分かってるから。だからこそ、何かできるなら動きたいし、たとえ自分が慕う人を疑う行為でも…
やるって決めた
懐かしい
特に変わってないこの部屋も、棚の上の写真たてには、綺麗な奥さんと可愛い子供の写真がある
「こんな時間に何しに来た?組長になにかあったのか?」
ハザマさんは、親父にも尽くしてくれた、大事な組員の1人。
親父の後を継ぐならこの人じゃないのかとまで思っていた
思ってたのに
「ハザマさんは…あの日、杏に…何を言ったんですか?」
あの日…
実家の片付けを手伝ってたあの日。
ゴトウに呼ばれて杏のところへ行ってみれば、様子がおかしかった。
その後杏は何かを話そうとしたけど…朔が拉致られたってなって、話をし損ねてた
親父がゴトウから聞いたと言い、あの時、ハザマと何かあったみたいだって教えてくれて…
最近連絡が取れなかったんだ
「お願いです。何か知ってるな…教えてください」
もう俺にできる事は少ない。それは分かってるから。だからこそ、何かできるなら動きたいし、たとえ自分が慕う人を疑う行為でも…
やるって決めた