愛は惜しみなく与う⑤
目の前の俺よりもでかい大人の男
顔も怖いし、オーラもバケモンみたいだ。

でも…引くわけにはいかない


ハザマさんが動いた

やられるか?

いや、拳銃でも出てこない限り、負けない。負けてはいけない


そう思い構えて瞬間



「ご飯できた……あれ?」


部屋のドアが突然開いた


そして写真などで見せてもらったことがある、ハザマさんの奥さんが居た


「あれれ?あれれれー?あなた泉くんじゃない?」


何か言われるかと構えていたら、奥さんは俺のもとへ駆け寄り顔をマジマジとみてくる。

えっと…


「この人から、あなたの話をよく聞いてるの。金髪の生意気なイケメンって!!あなたじゃないの?」

目をキラキラさせて俺の返事を待つ



「あ、そうです。蕪木泉です。突然すみません」

「やっぱりーー!!ちょっとあなた!泉くん来てるなら言ってよ!大したご飯作ってないじゃん!」


ハザマさんのお腹にパンチをする。
コツンってくらいだけどな。

ハザマさんの怖い顔が消えた


「わりぃ。相談あるって急に来たもんだからさ」
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