愛は惜しみなく与う⑤
巻き込むのは違うって分かってる。
でもそうでもしないとこの人は、口を割らないから
ハザマさんは言うとは思ってなかったのか驚いた顔をした
「え?何それ?大事な人?彼女?なにそれー!」
きゃーと奥さんは盛り上がるが、俺たちの間で流れている空気とは、正反対
「泉、部屋で話すか?」
「いえ、俺はここで話しますよ。あなたが全て話してくれるまで」
目を逸らさず言った
おかしな空気に気づいたのか、少しオロオロと奥さんはしてしまう。
申し訳ないとは思う
でも、手段を選んでる暇はない
「杏を助けたいんだ。俺の大事な人なんだ。もう…これ以上傷つく杏を見たくない。杏の未来を守りたいんだ」
助けたいんだ。それしか言うつもりはなかったのに、言葉はどんどんと溢れてくる
「何か知ってるなら教えてください。時間がないんです。杏が…居なくなってしまうかもしれない」
泣きそうになった
いろいろな事を想像してしまって、頭が混乱しそうになる
頭を下げた
どうしたらいいか分からない
「ちょっと、あなた…どういうこと?」
でもそうでもしないとこの人は、口を割らないから
ハザマさんは言うとは思ってなかったのか驚いた顔をした
「え?何それ?大事な人?彼女?なにそれー!」
きゃーと奥さんは盛り上がるが、俺たちの間で流れている空気とは、正反対
「泉、部屋で話すか?」
「いえ、俺はここで話しますよ。あなたが全て話してくれるまで」
目を逸らさず言った
おかしな空気に気づいたのか、少しオロオロと奥さんはしてしまう。
申し訳ないとは思う
でも、手段を選んでる暇はない
「杏を助けたいんだ。俺の大事な人なんだ。もう…これ以上傷つく杏を見たくない。杏の未来を守りたいんだ」
助けたいんだ。それしか言うつもりはなかったのに、言葉はどんどんと溢れてくる
「何か知ってるなら教えてください。時間がないんです。杏が…居なくなってしまうかもしれない」
泣きそうになった
いろいろな事を想像してしまって、頭が混乱しそうになる
頭を下げた
どうしたらいいか分からない
「ちょっと、あなた…どういうこと?」