愛は惜しみなく与う⑤
「少年たちのうち、買った方が花火を打ち上げた!?っとも書いてたよ」
響も笑う
ほんまやめてほしい
花火打ち上げる不良おらんから!!
久しぶりにみんな揃っての、遅い時間までの夜更かし。
夜食は志木がつくってくれて、相変わらず夜食にしては豪華なものが出てきたけど!
のほほんと過ごせてる
「朔!杏に前消されたデータ取り戻そうぜ!」
響は朔にゲームのコントローラーを渡す。前2人が煩かった時に、ゲームのコンセントごと引っこ抜いた。
それでセーブデータが消えた時のことを言ってるのだろう
朔と響はゲームをして、泉はその煩い隣で、うたた寝をしている。
志木と新は何やら、パソンコンとか機械の難しい話を、難しそうな本を見ながら話している。
「杏ちゃん、少しいい?」
そしてあたしの隣には慧がきた
どうぞどうぞと少しスペースを開ける
「桜さんが、また杏ちゃんに直接お礼を言いたいってさ!ドタバタしてお礼も大して言えずに家に送り届けちゃったから」
桜さんのことを話してくれた