愛は惜しみなく与う⑤
杏の表情から、居心地が悪かったんだろうなって言うのは伝わる


そして煌びやかなのは、妹の誕生日会だったからか…


「ということは、この場に如月冬馬もサトルも杏も妹も…揃ってたってことか?」


朔はまとめてくれなきゃわかんねぇよ!と怒っている。そりゃそうだ。俺でも混乱する


今は杏が眠り、リビングでみんなで声を潜めて話している。
今日ハザマさんと会って、知ったことや話したことを、すぐ言わなきゃいけないから。


「そういうことに、なりますよね」


志木さんは顎に手を置いてうーんとずっと悩んでいる


この誕生日会にその4人が揃ってた



「いやでも…誕生日会といっても、誰でも来れるわけではありません。招待した人のみですので…。如月家は招待していたのでおかしくはありませんが、サトルは…招待している訳がない」


そりゃそうか
誰でも行けるパーティーじゃないよな。
ていうことは、たまたまそこで、如月冬馬が杏の写真を撮ったのか?それも変な話だな。

ただサトルがあの写真を持ってるということは、あの時居た誰かが撮った写真をもらったか、自分で撮ったか?


あーーー考えれば考えるほど分からない
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