愛は惜しみなく与う⑤
「し、志木。待って」
必死に振り絞った言葉がこれ
頭の中がぐちゃぐちゃで、何をすればいいのか、何が正しいのかわからへん
あたしの震える声に切なそうな顔をして振り返る志木
「お願い…早く部屋からそいつを出して。お願いやから…」
あたしを1人にせんといて
続けてそう言いそうになったけど、グッと堪える。そんなあたしを見て、一回目を閉じた後、深呼吸した志木は、田畑を押さえる手を離した
ゲホゲホと咳込み倒れこむ田畑
「出て行って」
同じ空気を吸いたくない
顔も見たくないし、声も聞きたくない
「いいから、早く出て行って!!!」
ええからはよ出て行け。そんな言い方せんかったあたしを褒めてほしい。
ほんまにもう、今日は限界や
ほとんど蹴飛ばす形で志木が田畑を部屋から放り出した。
「ごめん、ありがとう」
「ありがとうじゃないでしょ!!あれは何ですか?どう言うことです」
いくら鬱陶しい人だとしても、なんであなたに手を出すんですか。悲しそうに言う志木
必死に振り絞った言葉がこれ
頭の中がぐちゃぐちゃで、何をすればいいのか、何が正しいのかわからへん
あたしの震える声に切なそうな顔をして振り返る志木
「お願い…早く部屋からそいつを出して。お願いやから…」
あたしを1人にせんといて
続けてそう言いそうになったけど、グッと堪える。そんなあたしを見て、一回目を閉じた後、深呼吸した志木は、田畑を押さえる手を離した
ゲホゲホと咳込み倒れこむ田畑
「出て行って」
同じ空気を吸いたくない
顔も見たくないし、声も聞きたくない
「いいから、早く出て行って!!!」
ええからはよ出て行け。そんな言い方せんかったあたしを褒めてほしい。
ほんまにもう、今日は限界や
ほとんど蹴飛ばす形で志木が田畑を部屋から放り出した。
「ごめん、ありがとう」
「ありがとうじゃないでしょ!!あれは何ですか?どう言うことです」
いくら鬱陶しい人だとしても、なんであなたに手を出すんですか。悲しそうに言う志木